山形国際ムービーフェスティバルでグランプリを受賞した
韓国人映画監督ベ・テスが、北野武監督の「暴力の三部作」をもとに、
生々しい暴力性と圧倒的な表現力の謎を探る。

著者:ベ・テス( Bae Taesu)
1972年韓国生まれ。清洲大学演劇映画学科卒業後1999年に来日し、大阪芸術大学大学院そして大阪大学大学院にて学ぶ(文学博士)。
映画監督としては2003年に『GONG』(ストックホルム国際映画祭、富川国際ファンタスティック映画祭公式招待作品)で長編映画デビュー。
2005年には『Memories』で山形国際ムービーフェスティバルグランプリを受賞。
以降、『Boiler』、『20年』、『トラブル・トラベラ-』等の映画を次々と発表し、現在は日本を舞台にした日韓合作映画の準備中。

目次より
映画における暴力の始まり/北野武以前の暴力描写/
『その男、凶暴につき』における暴力の様相/
『3-4×10月』における暴力の様相/
『ソナチネ』における暴力の様相/
映画監督北野武が描く男と女/暴力映画とポルノグラフィー/
暴力に秘められた新たな可能性