「韓国の宮部みゆき」と称されるチョン・ユジョンのミステリー小説。7年前のある夜の事件によって凶悪な殺人犯となってしまった父と、その息子であることが知れわたり、親類からも見捨てられてしまった「僕」。事件が起きた7年前の夜と現在を行き来しつつ、事件の真相を探っていく。存在感のある登場人物たちとクールで緻密な描写によって、神秘的で力強いストーリーが繰り広げられる。

日本語版は書肆侃侃房から2018年1月に出版された『七年の夜』。「韓国女性文学シリーズ」の三冊目。