|구병모 著|위즈덤하우스|改訂版2018.3|初版2011年|220ページ|

日本でも『四隣人の食卓』(書肆侃侃房、2019)などが邦訳されている作家ク・ビョンモの代表作『아가미』(えら)の改訂版。読者の再出版を望む声もあり、2018年に装丁を新たに出版された。
死に直面した瞬間に「えら」ができた少年の悲しい運命を描く、美しくも残酷な童話。

相次ぐ不幸で絶望に追いやられた男が、息子を抱いたまま湖に身を投げた。男は命を落とすが、息子には生きようという本能から「えら」ができ、奇跡的に生き残る。湖畔に住む老人とその孫カンハに発見されたその子どもは「ゴン」という名前をもらい、彼らと一緒に暮らし始める……。