1993年のデビュー後、人々の根源にある孤独と痛みを繊細で確かな文章でかき続け、『菜食主義者』でアジア人初のマン・ブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの三番目の小説集。
2002年夏から7ヶ月かけて書いた「노랑무늬영원」など、12年間に発表した7篇を収録した。

大切な人の死や自らの病、家族との不和など、痛みを抱え絶望の淵でうずくまる人間が一筋の光を見出し、ふたたび静かに歩みだす姿を描く。

日本では『回復する人間』(白水社、斎藤真理子訳)で2019年に刊行。

【目次】
밝아지기 전에
회복하는 인간
에우로파
훈자
파란 돌
왼손
노랑무늬영원