韓国から届いた、大人の特級恋愛小説!!!
「電球が切れたように、ある日突然、光がなくなったんだ。そのとき、わかったんだよ。人間の魂はこのフィラメントみたいなものだってことが。どんな美人でも……そこが消えたらおしまいなんだ。誰にとっても、愛されているのとそうでないのとの差は、光と闇の差くらい大きいものなんだよ」
-この世界にどことなく馴染めない三人の男女。それぞれの過去、現在、そして生き続けることの軌跡を描いた、魂の喪失と再生の物語。

【関連イベントレポ】
第13回クオン「読書会」レポート
課題図書『カステラ』『亡き王女のためのパヴァーヌ』

(2015年11月27日 チェッコリにて)

【著者:パク・ミンギュ】
1968年、蔚山市生まれ。中央大学文芸創作学科卒業。
2003年に『地球英雄伝説』で文学トンネ新人作家賞、『三美スーパースターズの最後のファンクラブ』でハンギョレ文学賞を同時に受賞し、〈彗星のように現れた韓国文学界の異端児〉として鮮烈なデビューを飾る。その後、2005年に『カステラ』(日本語版あり)で申東曄創作賞、2007年に「黄色い川、舟一隻」で李孝石文学賞、2009年に「近所」で黄順元文学賞、2010年には「朝の門」で韓国で最も権威あるとされる李箱文学賞を受賞する。ほかにも『ピンポン』、『Double』など多くの作品を発表し、高い評価と読者の圧倒的な人気を得ている、韓国を代表する作家の一人である。

【訳者:吉原育子】
新潟市生まれ。埼玉大学教育学部音楽専攻卒業。成均館大学などで韓国語を学ぶ。韓国文学翻訳院短期集中課程修了。訳書に『楽器たちの図書館』(共訳、クオン)、『私は妻との結婚を後悔している』(サンマーク出版)、『お母さん取扱説明書』(金の星社)など。