韓国の人気放送作家が贈る「泣ける」韓流小説、ついに登場。
 すべての母と、母のこどもたちに捧げる家族の再生の物語。

 ペ・ヨンジュン主演『愛の群像』、ヒョン・ビン主演『彼らが生きる世界』の人気作家ノ・ヒギョンが描く、感動の家族の物語。韓国ではドラマに続いて映画、演劇化された話題作!

 いつも家族を見守ってきた母。しかしその体は末期ガンに侵されていた。
 医者の夫と痴呆にかかった姑、不倫をしている娘、医大に合格できず酒に溺れる息子の二人の子を持つ妻のイニが、がんに蝕まれ余命わずかとわかり、家族がそれぞれイニの死と向き合う心の準備を始める。夫婦のあり方、家族のあり方を描いたドラマ。

●ドラマ版「世界で一番美しい別れ」はDVDで販売中

日本ではDVDで販売中。
韓流短編ドラマ傑作選 世界で一番美しい別れ [DVD]
出演: ナ・ムニ, チュ・ヒョン, キム・ヨンオク, イ・ミニョン, イ・ジョンス。

・作家のことば
 『この世でいちばん美しい別れ』はフィクションだ。うちの父は医者ではなかったし、私はヨンスみたいに素直な娘ではなかった。
 だが、私はこれを書きながら、ずいぶん泣いた。この作品の金イニ、彼女はまさにうちの母そっくりだったからだ。私はこれを書きながら、自分が母にとって出来の悪い恨だったように、母もまた今の私にとっては、尽くせなかった愛の恨になっていることに気づいた。
 私は願う。
 来世でまた母に会ったなら、再び彼女の末娘になったなら、これ以上望むことはない。

●著者プロフィール : ノ・ヒギョン

 1966 年生まれ。
 ソウル芸術大学文芸創作科卒業。
 1995 年「セリとスジ」(MBC)で放送作家デビュー。
 代表作に、「この世で一番うつくしい別れ」(1996 年 MBC / 2011 年邦題「世界で一番美しい別れ」でDVD 日本発売)、「嘘」(1998 年 KBS)、「わたしは本当に愛したのだろうか」(邦題/愛の群像)(1999 年 MBC)、「孤独―愛するほどに深く」(2002 年KBS)、「花よりも美しく」(2004 年 KBS)、「奇跡」(2006 年 MBC)、「グッバイ・ソロ」(2006 年 KBS)、「彼らが生きる世界」(2008 年 KBS)、「赤いアメ」(2010 年 KBS)など。
 著作に『いま愛していない人、全員有罪』(2009 年 朝日新聞出版)がある。

●訳者プロフィール : 吉川 凪

大阪生まれ。
新聞社勤務を経て韓国の延世大学語学堂、仁荷大学国文科博士課程に留学。文学博士。
著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』(2002年 土曜美術社出版販売)、訳書に『ねこぐち村のこどもたち』(2002 年廣濟堂)『リナ』(2011年 現代企画室)などがある。