キム・ソヨン 著、姜信子 訳|2023年11月20日刊行|176ページ

見えない場所、聞こえない声、いまだない言葉

語りえない
物語のために

映画『詩人の恋』で朗読された詩、「だから」も収録



■目次

第一部 遺書なき皮膚を軽蔑します

第二部 痛みは若葉の色に

第三部 便りが必要

第四部 河と私
第五部 遠い場所になりたい
解説  凛々しく悲しく―ファン・ヒョンサン .
訳者あとがき ああ、なんてこと、キム・ソヨン! 


■プロフィール
著者 キム・ソヨン(金素延)
詩人。露雀洪思容文学賞、現代文学賞、李陸史詩文学賞、現代詩作品賞を受賞。
詩集『極まる』『光たちの疲れが夜を引き寄せる』『涙という骨』、エッセイ集『心の辞典』など多数発表。
邦訳に、第八回日本翻訳大賞受賞作品『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(姜信子監訳、一文字辞典翻訳委員会訳 クオン)、エッセイ集『奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき』(姜信子監訳、奥歯翻訳委員会訳 かたばみ書房より刊行予定)がある。


訳者 姜信子
作家。横浜生まれ。主な著書に、『棄郷ノート』(作品社)、『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(岩波書店)、『生きとし生ける空白の物語』『路傍の反骨、歌の始まり』( 港の人)、『声 千年先に届くほどに』『現代
説経集』( ぷねうま舎)、『平成山椒太夫 あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿』( せりか書房)、『はじまれ、ふたたび』( 新泉社)、『語りと祈り』(みすず書房)、共著に『忘却の野に春を想う』( 白水社)など多数。
また、訳書に『あなたたちの天国』(李清俊 みすず書房)、『モンスーン』(ピョン・ヘヨン 白水社)、共訳に詩集『海女たち』( ホ・ヨンソン 新泉社) 『たそがれ』( 黄晳暎 クオン)、監訳に『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(キム・ソヨン クオン) 等がある。