|キム・ギョンウク 著, 田野倉佐和子訳|2023年10月31日|

過って持ち帰った他人の宅配便は
「彼」に思いがけない快感をもたらしたが
窮地にも追い込んだ


有名デパートの婦人靴売場でマネージャーを務める「彼」は、父親に「情けない奴め」と言われながら育った。
彼にとっては愛されることより、過ちを避けることのほうが重要になっていた。
そんな彼が、他人宛の宅配便を過って持ってくるというミスを犯してしまう。
思いがけず快感を得た彼は自分を止められなくなり――。
キム・ギョンウク初の邦訳作品を原文とともにお届けします。


【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介するシリーズです