歴史、哲学、宗教がわかる! ラテン語は世界最高の教養である。

35万部突破のベストセラー、日本上陸!
ラテン語の名言を通して、リベラルアーツの源流を学ぶ

本書は、バチカン裁判所の弁護士、ハン・ドンイル氏が西江大学で行った名講義を整理したものだ。

彼の講義は、単なる語学の授業というよりは、総合人文科学の授業に近い。

西洋文明の根源であるラテン語を通して、歴史、文化、宗教、恋愛、お金など、多くのことを学べる。

彼の授業を聞いた学生らは「本当の自分を見つけることができた」「世界を見る視野が広くなった」「思考がより深くなった」と絶賛し、さらにこの授業が人生の転換点になったという人もいる。
講義の初日の学生は24人だったが、名講義だとウワサが広がり、周辺の大学の学生や一般の聴講生まで集まっていった。
ラテン語は現在使われていない言語で、文法も難しい。

なぜこの講義が人気を集めたかというと、ラテン語の学習のほかに、著者である教授が自ら留学先で体験したことを言葉に乗せて話した内容が、まさに人生についての学びが凝縮されたものだったからだ。

そして、ヨーロッパ各国の歴史、文化、法律に焦点を当て、ラテン語を通して見える世界の面白さを幅広くとり上げているのも人気の秘密だろう。



ハン・ドンイル(著者)
韓国人初、東アジア初のロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士。ロタ・ロマーナが設立されて以来、700年の歴史上、930番目に宣誓した弁護人。2001年にローマに留学し、法王庁立ラテラノ大学で 2003年に教会法学修士号を最優秀で修了、2004年には同大学院で教会法学博士号を最優秀で取得。韓国とローマを行き来しながらイタリア法務法人で働き、その傍ら、西江大学でラテン語の講義を担当した。彼のラテン語講義は、他校の学生や教授、一般人まで聴講に訪れ、最高の名講義と評価された。その講義をまとめた本書は、韓国で35万部以上売れ、ベストセラーに。ラテン語を母語とする言語を使用している国々の歴史、文化、法律などに焦点を当て、「ラテン語の向こう側に見える世界」の面白さを幅広くとり上げている。ロタ・ロマーナの弁護士になるには、ヨーロッパの歴史と同じくらい長い歴史を持つ教会法を深く理解するだけでなく、ヨーロッパ人でも習得が難しいラテン語はもちろん、その他ヨーロッパ言語もマスターしなければならない。

岡崎暢子(翻訳)
韓日翻訳・編集者。1973年生まれ。女子美術大学芸術学部デザイン科卒業。在学中より韓国語に興味を持ち、高麗大学校国際語学院などで学ぶ。帰国後、韓国語学習誌、韓流ムックなどの編集を手がけながら翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』『どうかご自愛ください』(ともにダイヤモンド社)などがある。

本村凌二 (監訳)
東京大学名誉教授。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『馬の世界史』(中公文庫)でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞。著書に『多神教と一神教』(岩波新書)、『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』(講談社学術文庫)、『教養としての「世界史」の読み方』(PHP研究所)、編著書に『ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ』(研究社)などがある。