|小林孝行 著|現代人文社 刊|2019年12月30日|272ページ|



日本において、日韓の大衆音楽(エンカとトロット)についての比較研究はこれまでほとんどない。著者は、音楽社会学的観点から、日本のエンカと韓国のトロットについて、その特徴を分析し、発祥から現代までの歴史を整理し、両国の社会と大衆文化の動きの中に位置づける。本書は、相互に影響し合いながら、ダイナミックに展開してきたエンカとトロットの土着性と越境性を比較検討する。

[帯文]
音楽社会学的観点から、文化遺産である日本のエンカと韓国のトロットについて、その発祥から現代までの歴史を整理し、両国の社会・大衆文化の渦の中に位置づける。

第1章 日本と韓国の近代音楽の受容と展開
第2章 1920・1930年代の東京とソウル(京城)の社会と文化
第3章 大衆音楽としての日本の「エンカ」――歴史性と多様性
第4章 大衆音楽としての韓国の「トロット」――歴史性と多様性
第5章 日本における韓国「トロット」
第6章 韓国における日本「エンカ」
第7章 現代の「エンカ」と「トロット」
第8章 「エンカ」と「トロット」の比較検討
日韓大衆音楽の関連年表