|イム・ソルア 著,古川綾子 訳|光文社 刊|2022年10月19日|192ページ|



親に偽装転入させられ、進学率の高いチョンミン洞の中学校に通うカンイ、裕福な家庭でモデルを目指すリーダー格のソヨン、チョンミン洞の貧民街に住むアラム。3人は家出を企て、ソウルに辿り着く。しかし、路上生活は厳しいもので、身も心も疲弊した少女たちは家に戻る。  
その後、自分が頂点に立つために人を貶めるソヨンの態度に、3人の関係は壊れていく。いじめは暴力にエスカレートし、やり場のない感情は暴走の果てに―――
格差、搾取など大人の加虐に晒されてきた少女たちは、痛ましい選択を繰り返す。
最善を望んで最悪をたぐり寄せた、壮絶なる青春群像物語。