その日ジャン・ヒョヌは彼女にプロポーズをする予定だった。ところがその日を境に毎日ゾンビに襲われ死ぬ夢を繰り返し見るようになる。そしてそれは夢ではなく実は現実が繰り返されているのだということに気付くのだが、永遠に続くような地獄の日々を繰り返していたある日、人間のままで生き残っている赤いフードの女性を見付ける。彼女が何らかの鍵だと直感的に感じたジャン・ヒョヌは、彼女に会おうと決心する。ようやく対面した彼女に真実を見せると告げられた彼は、全く別の世界で目覚める・・・

日本でも有名なドラマ「馬医」が小説化された際に共同執筆を行った作者はこれまで共著を含め130冊余りの本を書き、絶大な執筆数を誇るチョン・ミョンソプ。歴史、推理、終末、ゾンビに至るまで、様々なジャンルや素材を行き来しながら作品を発表しているが、本人がもっとも得意だという「推理小説」はまさに真骨頂。