|キム・チョヨプ 著,デュナ 著,チョン・ソヨン 著,イ・ジョンサン 著,キム・イファン 著,ペ・ミョンフン 著,斎藤真理子 訳,清水博之 訳,古川綾子 訳|河出書房新社 刊|2021年12月27日|216ページ|




ヒト、機械、鯨、ドローン、虫、ウイルス……「現実を転覆する」韓国SFの、めくるめく想像力による、"新しい時代の、新しい未来”。星々に生きるものたちの6つの物語。

【新鋭から巨匠まで、韓国SFの最前線!】

第一章「黙示録 終わりとはじまり」
キム・チョヨプ「最後のライオニ」(古川綾子訳)……人類が感染症で絶滅し機械が支配する惑星の探査を命じられた私。
デュナ「死んだ鯨から来た人々」(斎藤真理子訳)……鯨の背中の上で三千年の文明を築いてきた人類のもとに伝染病が到来する。

第二章「感染症 箱を開けた人々」
チョン・ソヨン「ミジョンの未定の箱」(古川綾子訳)……会社勤めのミジョンが感染拡大下で手にした、時間を遡ることができる箱。
キム・イファン「あの箱」(清水博之訳)……箱の到来を告げられたミンジュンは、無人の町でドローンの着陸を待つ。

第三章「ニューノーマル 人類の新たな希望」
ぺ・ミョンフン「チャカタパの熱望で」(斎藤真理子訳)……飛沫の飛散を避けるため、韓国語から激音と破裂音が消えた未来。
イ・ジョンサン「虫の竜巻」(清水博之訳)……大量の虫たちの到来により、他人との物理的な接触が消えた未来。