|キム・エラン 著,古川綾子 訳|亜紀書房 刊|2022年7月16日|320ページ|



韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート!

《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》

--------------------------------------

タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。
数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。

何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。

だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。


裏切り。罪。喪失。悲しみ。
韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。

——この空の向こうに、幸せはきっとある。

--------------------------------------