「山はそこにあるから見えるのではありません、あなたがそこに目を向けるから見えるのです。そのように、悪いことではなく良いものに目を向けなさい」といった、幸せに目を向けるための助言に満ちた一章、自然が移り変わるように人生も流れ行くものであると説く二章、人生における誠実さや真心の重要性についての三章…と続き、とかく落胆・失意・暴力といった暗い話も多い現代社会ではあるがそれ以上にいいことの方が多く、そこに生きられる幸せについてを語る終章まで、ところどころに仏教用語やブッダとその弟子のエピソードをちりばめながら導いてくれる。