2021年第27回黄金トッケビ賞受賞作。受賞の際「これまでになかった斬新な表現法を用いた童話」と審査員たちから評価されたように、単語と詩から構成されている。
29個の単語をもとに、それにまつわる主人公の経験や空想を描きながら物語は展開していく。主人公が愛犬を想いながら綴った詩も随所に登場する。


著者:シン・ソヨン
2013年『花と飴』で児童作家としてデビュー。『クジラ絵日記』で第二回睦一信児童文学賞を受賞した。『少女H』で第一回「この童話がおもしろい」公募展ストーリー部門で大賞を受賞。そのほかの作品に『遠足』、『雲が家に入ってきた日』などがある。
モ・イェジン
2015年と2016年、二年連続でボローニャ国際児童図書展「今年のイラストレーター」に選ばれた。『そういうことがしばしばあるよね』、『どこに行くの』を発表し、『時間を焼くベーカリー』、『正義のウンジェ』などの絵を描いた。