鋭い目つきでにらみ合うトラとタンポポ。インパクトのある表紙はユニークな物語の始まりを予感させる。

友情、協力、感謝、そして別れ……虚勢をはり孤独だったトラがタンポポという友人を得て、変わっていく姿は私たちにたくさんのメッセージを投げかける。この作品を制作中に15年を共にした愛犬がこの世を去ったという著者。あとがきでは「わたしたち、本当の友達だったよね」と「友」に問いかける。友が引き合わせてくれるもの、別れが見せてくれる新しい世界への想いがつまった1冊である。