『삼거리 양복점』の邦訳本。

まだみんなが韓服(パジチョゴリ)を着ていたころ、街の三差路に洋服店(テーラー)ができました。
店の主人はトックさん。
お客さんに合う生地を選び、きっちり採寸し、一針一針ていねいに縫い上げた洋服はお客さんに好評で、たちまち人気店になります。

その後、朝鮮戦争で店を失ったトックさんでしたが、何とか店を再建。

お客さんの体にぴったり合う洋服を作る喜びは息子へ、孫へと受け継がれ、時代の変化にも負けず店は続いていきます。
ものづくりの楽しさ、お客さんに喜んでもらえるやりがい、ていねいな仕事ーー。淡々とした老舗の誇りが感じられる絵本です。


2020年ボローニャ・ラガッツィ賞オペラプリマの部受賞作。