|ピョン・ヘヨン 著,カン・バンファ 訳|書肆侃侃房 刊|2018年10月28日|200ページ|



アメリカの文学賞、シャーリイ・ジャクスン賞2017
韓国の小説家で初の長編部門受賞作

どこで道を踏み誤ったのか……
記憶にないあの日の事故
次第に明かされる真実とは

映画「ミザリー」を彷彿とさせる
息もつかせぬストーリーにひきこまれていく。


こんな書き方ができるのかと驚かされた。生臭さを感じるほどリアルに描かれた人間の振る舞いやひとつひとつの言葉が、見事なサスペンスを織り上げる。分岐点はどこだったのか? 事故の原因は何だったのか? 人生に〝穴〟を掘っていたのは誰だったのか? 「わかりあえなさ」という底なしの穴の前で読者も立ち尽くす。

――深緑野分さん

(第2回出版社合同韓国文学フェアPOPより)