(ま)&アサノタカオ 著|サウダージ・ブックス 刊|2022年1月27日|116ページ|



「未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる」。サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。韓国カルチャーの追っかけをするふたりのアマチュアの、少しミーハーで少しきまじめな証言を記録したインタビュー&エッセイの本。

《作者のチョン・セランには、いまの韓国はそう簡単に幸せになることが許されない暗い時代だっていう考え方があって、暗ければ暗いほど、小さな希望に光を感じられるっていうことなんじゃないの? だから……ホ先生が通りすがりの子どもに運を分けてあげたいと思うちょっとしたエピソードにもあたたかい価値が生まれるんだと思う。》
——(ま)「ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある」より