|チョン・セラン 著,斎藤真理子 訳|亜紀書房 刊|2021年12月22日|360ページ|



《私たちの心には、“彼女”のかけらがあるから》

女性への暴力や不条理が激しかったころ、美術家として作家として、時代に先駆けて生きたシム・シソン。
ユーモアを忘れずにたくさんの仕事をし、二度結婚して四人の子供を育て、世の評判をものともしなかった人。
そんな〈家長〉にならい、自由に成長してきた子供と孫たちは、彼女の死後十年にあたり、ハワイでたった一度きりのちょっと風変わりな祭祀を行うことにするが……


『フィフティ・ピープル『保健室のアン・ウニョン先生』のチョン・セランが贈る家族三代の物語。
韓国で16万部を突破した待望の最新長編小説。


――20世紀を生き抜いた女性たちに捧げる、21世紀を生きる女性たちからの温かな視線。