|ソン・ウォンピョン 著,矢島暁子 訳|祥伝社 刊|2019年7月20日|272ページ|



韓国で30万部突破!「書店員が選ぶ今年の本」(2017)に選ばれた感動のベストセラー小説、ついに上陸!

“感情”がわからない少年・ユンジェ。
ばあちゃんは、僕を「かわいい怪物」と呼んだーー


扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳のユンジェは、
目の前で家族が通り魔に襲われたときも、無表情で見つめているだけだった。
そんな彼の前に、もう一人の“怪物”が現れて……。


「ばあちゃん、どうしてみんな僕のこと変だって言うの?」
「人っていうのは、自分と違う人間が許せないもんなんだよ」


扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ黙ってその
光景を見つめているだけだった。
母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」を丸暗記させることで、
なんとか“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。だが、母は事件によって植物状態になり、
ユンジェは、ひとりぼっちになってしまう。
そんなとき現れたのが、もう一人の“怪物”、ゴニだった。
激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていくーー。


怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。