|이길상(イ・ギルサン)著|푸른역사 刊|2021-08-19|424ページ|


本書は著者の素朴な疑問から始まった。なぜコーヒーの歴史には生産者ではなく、消費する白人の話しかないのか。なぜ、我々の視点から書かれたコーヒー歴史本はないのか。なぜ韓国人はこんなにもコーヒー好きになったのか、など。


つまり、本書はその疑問に著者自ら答えを見つけていく長い旅の結果物だと言える。1部・2部では膨大な資料をベースに、生産国と主に欧米消費国内の歴史的出来事や状況を整理し、3部・4部では韓国でのコーヒーの登場から現在に至るまでの歴史と文化を丁寧にまとめる。特にコーヒーの起源、製法だけに留まらず、コーヒー文化そのものに関する内容が多く、知識と面白さ両方を一度に手にいれることのできるずっしり詰まった内容になっている。