|윤성근(ユン・ソングン)著|프시케의숲 刊|2021-12-06|320ページ|

古本屋を運営する著者は、10年以上本と人生が絡んだ話を収集してきた。その方法が非常に独特だが、お客さんが依頼した市場で絶版になった本を探してあげる代わりに、どうしてその本を探そうとするのか、人生の話を聞かせてほしいと言ったのだ。 そして、その話をこの本1冊に盛り込んだ。本を開いた読者は本が終わるまで休まずにページをめくる自分に気付くだろう。タイトルと背景だけを聞いて感じた妙な雰囲気、それが期待を裏切らずに本棚の間に隠れている。 姿を消した本を探す人たちの事情はやはりただ事ではないので、読んだ瞬間瞬間「これ実話だなんて」と思わせてしまう。

◆ジヨン店長より◆
ある物は物以上の意味を持つ。物には人生が宿るからだ。 そして「本」という物にも私たちの人生の物語が盛り込まれているにちがいない。 「話を聞かせてくれれば本を探してあげます」。 古本屋の仕事をしてきた著者は10年以上にわたり、 お客さんに本を探してあげる代わりに、それを探している理由を聞いて集めてきた。 本書にはそのうちの29編の話が盛り込まれ、感動とミステリーが交わる特別な旅へと読者を案内する。