十二支の動物の一つである鶏をキーワードに、長い歳月が流れても私たちのそばに残って伝わる文化の象徴を伝える生活文化絵本。また、紀元前6千年前から人類と共に歩んできた鶏が、どのようにしてフランスの象徴動物、復活祭の卵、黄金の卵を産んだ鶏の話などで、今日まで様々な文化現象に絡んでいるのか、その理由を解く人文教養絵本でもある。さらに十二支動物に付与された象徴と徳目を子供たちのアイデンティティと結びつけて自分を理解し、考えさせられる成長絵本ともいえる。