|최정규(チェ・ジョンギュ)著|블랙피쉬 刊|2021.4|264ページ|

外国人が密集して暮らし、「国境のないまち」とも呼ばれる京畿道・安山市に2012年に法律事務所を開業した弁護士チェ・ジョンギュ。移民や障害者、国家暴力の被害者など、様々な社会的弱者の権利を守るために働きながら、自身の目で見、感じた保守的な法の世界の矛盾を果敢にも一冊の本にまとめた。
判決や裁判所自体の運営に対して不当だと感じたことを書き続けていたブログがきっかけで書籍化。一市民が生活の合間をぬってどうにか参加している裁判が時間通りに開かれず、特に案内もなく先延ばされるなど、裁判所の不誠実な対応を何度も目にしてきた。そういうものだと半ば諦める声が多い中、著者は容赦なく批判する。判決理由が省略されてしまう少額事件についても指摘する。裁判所の「非常識」に目を瞑ってはいけないと主張し、間違ったやり方は変えなければいけないと語気を強める。
頭に入れておけば必ず役立つ法的な知識、裁判に対する心構えも共有する。