|김초엽(キム・チョヨプ)著|자이언트북스刊|2021.8|392ページ|

滅亡した後の世界「ダスト時代」が舞台。韓国で20万部売り上げている初めての小説集『わたしたちが光の速さで進めないなら』(早川書房)から2年、キム・チョヨプ初めての長編小説。
三つの章で構成され、1章で登場するのは2129年、ダスト整体研究センターで研究員として働く生物生態学者アヨン。ある日、廃墟都市へウォルでツル植物のモスバナが奇妙なほどに速く増殖し、問題になっているという話を耳にする。正体不明の青い光まで目撃されたと聞き、アヨンは幼い頃に隣の老人の家の庭で見た風景を思い出す。雑草が生い茂る真夜中の庭。その上に浮かんでいた青い光……。
一体なぜモスバナは異常な増殖を始めたのか。そして青い光の正体とは?