|차승민(チャ・スンミン)著|아몬드 刊|2021.7|312ページ|

「治療監護所」という名で知られる国立法務病院は、精神疾患を患った末に罪を犯した人たちを収容、監護、治療し、捜査機関が依頼する精神鑑定を行う。
本書では同病院でフルタイムで働く精神科医の著者が、これまであまり公にされてこなかった治療監護所内部の話を記している。

「患者が怖くはない?」
「刑務所ではないのか?」
「精神疾患があると絶対に心神耗弱ということ?」
「なぜ国が犯罪者の治療をしなくてはいけないのか?」
そんな多くの質問に答え、「事件の加害加害者であると同時に治療を受けられない精神疾患の被害者」でもあると話す患者たちの実情を詳細に教えてくれる。