|유홍준(ユ・ホンジュン/兪弘濬)著|창비(チャンビ)刊|2021.7|472ページ|

1990年代に全国的な文化紀行ブームを巻き起こした韓国人文書初のミリオンセラー『私の文化遺産踏査記』シリーズ。その第7冊目として2012年に初版が発売された済州編が、ミカンが爽やかな表紙で装い新たに再発売された。

「韓国は全国土が博物館」「知れば知るほどよく見えてくる」といった流行語を生んだ同シリーズは、美術評論家で明知大学美術史学科客員教授のユ・ホンジュンが韓国の遺跡を巡り執筆。シリーズで400万部以上売り上げている。日本編も1~5巻まであり、九州や飛鳥・奈良、京都を取り上げている。

済州編は、国民的休養地で世界的な観光地としても成長した済州島の自然と文化遺産、歴史を総体的に集約。人文学的視点からの解説で、済州島に何度も訪れた人でも新たな発見を楽しめる。