|김초엽、배명훈、편혜영、장강명、김금희、박상영、김중혁(著)자이언트북스 刊|2021.6|288ページ|

『わたしたちが光の速さで進めないなら』のキム・チョヨプ、『タワー』のペ・ミョンフン、『アオイガーデン』のピョン・ヘヨン、『韓国が嫌いで』のチャン・ガンミョン、『あまりにも真昼の恋愛』のキム・グミ、『大都会の愛し方』のパク・サンヨン、『楽器たちの図書館』キム・ジュンヒョク。韓国屈指の作家たち7人が、「楽しみ」や「楽しむこと」をテーマに作品を書いた短編小説アンソロジー。

SF作家キム・チョヨプの作品では、主人公は”楽しさの都市”「グローバリー」で仮想空間を設計する仕事に従事する。自分は誰なのか、この都市の実態は何なのかという疑問にぶつかった主人公が、真実を解き明かしていくミステリアスな物語。当初は文字通り”楽しい小説”を書こうとしたという著者。次第に楽しいという感情の裏側を掘り下げたいと考え始め、「楽しさ」を作る人々は楽しんでいるのだろうかと疑問を持ったという。現実社会でもエンターテインメント業界で働く人たちが楽しさ、華やかさの裏で苦労しているという話にも思いを巡らせながら執筆した。
また、キム・ジュンヒョクの作品のタイトルは『踊ることを忘れるな』。関心を持つ「難民」や「境界線」を題材に、どんなに辛くても踊ることを忘れてはいけないという思いを込めて書き上げた。