|안규철(アン・ギュチョル)著|현대문학(現代文学)刊|2021.3|292ページ|

彫刻家アン・ギュチョルが、芸術家という枠をこえ、事物と形状、そして今を生きる一人の平凡な人間として考えたことにもページを割いたエッセイ。
月刊「現代文学」で2010年から11年にわたって連載を続け、2013年に1冊目の散文集を出版。続いて2014年1月号からの文章と絵67編を本書に収録した。タイトルの「後ろ姿」には、中年を過ぎ、今まで歩んできた道を振り返る自身の「後ろ姿」、そして見えている事物や事象の裏側である「後ろ姿」をのぞいて見るという二つの意味を込めたという。
事物について書いた「植物の時間」、言葉と言語に関する思いを集めた「二十の単語」、美術と物書きという仕事についての模索「芸術家に恩恵を」、これまでの人生を振り返る「庭のある家」の4章で構成されている。

また、本書はBTSのメンバーRMがファンコミュニティで紹介したことで全国のオンライン・オフライン書店で一時完売となったことでも話題を集めた。普段から現代美術に関心の高いRM。「植物の時間」の一部を写真とともに紹介していた。