第4回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール受賞作

夜ごと「私」はキックボードで走る
不意の転倒で路上に身を横たえ
古希近い人生を想う


不慮の事故に遭った「ある夜」の出来事と、道端に横たわり助けを待ちつつ回想した彼女の半生のエピソードを重ね合わせながら、一人の女性の人生と心の機微を描き、金承鈺文学賞に輝いた短編。

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著者:ユン・ソンヒ(尹成姫)
1973 年京畿道水原生まれ。1999 年東亜日報の新春文芸に「レゴで作った家」が当選しデビュー。
2019 年に本作「ある夜」で金承鈺文学賞を受賞したほか現代文学賞、今年の芸術賞文学部門優秀賞、黄順元文学賞、韓国日報文学賞など数々の文学賞を受賞。

訳者:金憲子
1982 年大阪生まれ。大阪市立大学文学部哲学歴史学科卒業。梨花女子大学通訳翻訳大学院韓日通訳科を修了。
フリーランスを経て現在は企業の社内通訳翻訳者として勤務。
第4 回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて本作「ある夜」で最優秀賞を受賞。

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