|정세랑(チョン・セラン)著|위즈덤하우스 刊|2021.6|400ページ|

『アンダー、サンダー、テンダー』(クオン)『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』(ともに亜紀書房)など、日本でも多くの作品が翻訳され、ファンの多い作家チョン・セランの初めてのエッセイ。日頃は旅行嫌いを公言する著者が、ほかでもない旅行記を書き、読者の好奇心をくすぐっている。
友達に会いたくてニューヨークまで飛び、イベントに当たってロンドンに行き、彼氏の留学についてドイツへ……。そうして旅行記を書き始めて気づけば9年にもなり、誰もが旅がしたくてたまらない今、一冊の本となった。
チョン・セランがどのようにして小説家となり、今に至るのか、「チョン・セランワールド」が作られていく過程も垣間見られる。

【目次】
ニューヨーク
アーヘン
大阪
台北
ロンドン

作家の言葉