KBS(韓国放送公社、日本のNHKに相当)の元人気アナウンサーでベストセラー旅行作家、ソン・ミナによるエッセイ。
名門大学を出て、競争社会を勝ち抜き、成功と名声と自由な人生を手に入れた、誰もがうらやむ経歴の持ち主が、ある日突然直面した精神の不調。自身の心が悲鳴を上げていることに気づかされたミナは、長期の休みを取りキューバ、コスタリカ、イタリアなど世界各地を旅する中で、出会った人々との会話から自身の生き方を見つめ直す。幼少期から優等生として苦労した体験を振り返りながら、ミナがたどりついた結論は、それまで人生で積み重ねてきた努力こそが、自分自身の心を苦しめていたことだった。