|함성호(ハム・ソンホ)著|페이퍼로드 刊|2021.5|288ページ|

建築家で詩人の著者が、ソウルの過去と現在、思い出と文化を拾い集めて書いたエッセイ。麻浦、往十里、狎鴎亭、大学路、清渓川、仁寺洞、弘大……、本書には聞き慣れたソウルの街が20ヶ所以上登場する。私たちが何気なく歩いている通りや街角は、昔はどのような場所だったのか。朝鮮時代まで遡る歴史や、現在の様子にいたった過程を建築家の視点で語る。また、詩人のシン・ドンヨプと鍾路、金素月と往十里など、文学作品や作家と土地のつながりも垣間見させてくれる。詩人が語る風景を想像しながら、ソウルを今一度、ゆっくりと巡りたくなる一冊。