|이수지 絵|비룡소 刊|2009.12|48ページ|

言葉のない絵本で、言語も国境も超え、世界各国で評価を得ている作家イ・スジ(スージー・リー)。2009年に出版された『그림속으로』は、本全体が長い全身鏡という構成。うつむいて座り込んでいた女の子が顔を上げると、自分にそっくりな子が驚いた顔でこちらを見ていた。女の子は鏡の向こうの子が気になり、遊んだり、踊ったり……。
シンプルで無駄のない描写は想像力をどこまでもかきたて、子どもはもちろん、大人も空想の世界を広げられる。

本の中心の綴じ目の部分「ノド」を境界線として使い、現実と想像の世界を表現した「境界三部作」1冊。ほか2冊の『Wave』(『파도야 놀자』、日本では『なみ』として出版)は2008年、『Shadow』(『그림자놀이』、日本では『かげ』で出版)は2010年にニューヨークタイムズの「年間最優秀絵本」に選ばれている。2016年には国際アンデルセン賞画家賞にノミネート、韓国人初の最終候補者に選ばれた。