|부연정(プ・ヨンジョン)著|자음과모음 刊|2021.4|228ページ|

第10回「子音と母音青少年文学賞」受賞作。
うまく感情を持つことができない15歳の少年テイ。6歳の頃から話す代わりに文字ですべての意思疎通をするが、他人の言動をそのまま真に受け、比喩を理解するのが苦手。思ったまま行動することから、周りの人から誤解されることもしばしば。
そんなテイはある晩、一人で行った公園で殺人事件を目撃してしまう。犯人に顔を見られ、何かされるのではないかと怖くなったテイは、犯人を見つけて警察に通報しようと計画を立てる。
事件解決のために悩み、多くの人の助けを借りて事件に近づこうとするテイは、積極的に行動し始める。その姿は読者に緊張感を与え、同時にその成長を思わず応援したくなる一冊。