1959年~84年まで行われた在日朝鮮人の帰国事業。夫に同行し、海を渡った「日本人妻」たちに、写真家の林典子さんが取材したドキュメンタリーです。
高齢となった今もなお朝鮮民主主義人民共和国に暮らす「日本人妻」たちは、現地で何を考え、何を望んでいるのか。そこに丁寧にじっくりと時間を掛けて向き合う林典子さん自身の姿もとても清々しい。
次第に薄れていく北朝鮮に暮らす人々への思いを、今一度思い起こさせてくれる一冊です。