|류희주(リュ・ヒジュ)著|생각정원 刊|2021.1|420ページ|

想像以上に私たちの身近に広がっている精神疾患。身近な話題なのに、他人に話せないことと言われて、思い当たるものはないだろうか。そう、家族の話。皮肉なことに、家族は時に精神疾患を和らげてくれる存在になる一方、時にはきっかけや悪化の原因になることも。
本書に登場するのは、アルコール依存症の父の薬を盗む娘、母を殺してむしろ精神病棟に行くと言う息子、愛する妻と別居して30キロ痩せてしまった夫など、様々な家族の話。周囲にはあまり見えてこない、統合失調症や認知症患者や保護者の生活がどうなっているのかなども取り上げる。記者出身の精神科医による、心の観察記録。