|박선영(パク・ソニョン)、유지영(ユ・ジヨン)著|문학동네|2021.1|372ページ|

病気やうつ、性暴力、ダイエット、運動など、自分の体に起きた経験や体との向き合い方について女性たちが話すオーディオドキュメンタリー番組『話す体』が全2巻で書籍化された。
本書は2巻目。

ドキュメンタリーを手がけたのは記者とプロデューサーの2人の女性。多様な人生を歩んできた88人の女性たちに、自分の体に関する最初の記憶は何か、自分の体にどんな言葉をかけたいか、問いかけた。女性たちは月経や妊娠、闘病など、体に変化が起きた瞬間のことや、他人から体のことを指摘された時の記憶などを振り返り、語る。

緑色の表紙の1巻目では、体の記憶と向き合う女性たち、紫色の2巻目では、体の可能性を広げる女性たちに焦点をあてた。
1巻では作家이슬아(イ・スラ)、『死にたいけどトッポッキは食べたい』の著者백세희(ペク・セヒ)、多数のドキュメンタリーや時事教養番組を手がけるラジオPDの정혜윤(チョン・へユン)、2巻ではミュージシャンで作家の요조(ヨジョ)、犯罪心理学者の이수정(イ・スジョン)、国会議員の장혜영(チャン・へヨン)など、今の韓国社会で影響力をもつ各界の女性たちが並ぶ。
書籍では、オーディオでは編集でカットされた部分も追加し、各出演者のエピソード、製作者2人のエッセイも収録した。
オーディオドキュメンタリーは2019年第21回両性平等メディア賞最優秀賞、2020年第241回今月のPD賞を受賞している。