|김초엽(キム・チョヨプ)、김원영(キム・ウォニョン)著|사계절|2021.1|368ページ|

作家で俳優、弁護士であり『실격당한 자들을 위한 변론(失格とされた者たちのための弁論)』(2018)などの著者キム・ウォニョン、2019年「오늘의 작가상(今日の作家賞)」、2020年「젊은작가상(若い作家賞)」を受賞し、SF小説『우리가 빛의 속도로 갈 수 없다면(わたしたちが光の速さで進めないなら)』で日本でも注目を集めるキム・チョヨプの共著。
聴覚障害で16歳から補聴器とともに生きるキム・チョヨプと、生まれながらに歩くことができない肢体不自由者で15歳から車椅子生活をするキム・ウォニョン。彼らは障害を補完する装置を体の一部として生きてきたという点から、自身のことを「サイボーグ的な存在」だと話す。

「いつか医学が発達して、治療が可能になるよ」。そんな言葉にキム・チョヨプは言う。本当に必要としているのは完璧な補聴器や治療法ではなく、今まさに目の前にある音や声を文字に変換してくれる技術だーー。
遠い未来の最先端機器や治療法を約束されることよりも、今障害を持った状態でも豊かに暮らせる環境の方がより必要なのだという声が、障害を持たずに生きる者たちの概念を揺さぶる。

テクノロジーと結びついた障害者の身体が今社会でどんな環境に置かれているのか、人間の体と科学技術はどのような関係を築いていくべきなのか。両者それぞれの文章と対談で問題を投げかける。

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"김초엽x김원영, 인간의 몸과 과학기술"
기술은 인간의 삶을 더 나은 곳으로 데려갈까? 그건 '나음'의 상태를 어떻게 정의하느냐에 따라 달라질 것이다. 인간의 몸에 관하여 '나음'을 요철 없이 매끄러운 상태로 정의하는 순간, 기술은 진짜 불편을 해소하지 못한 채 불편을 말하는 입을 막거나 어떤 종류의 불편을 더 공고히 하는 방향으로 발전할 것이다. 섬세한 사유를 거치지 않은 인간의 창작물은 사회의 위계를 그대로 지닌 채 태어난다. 지금의 기술이 무엇을 간과한 채 달리고 있는지, 우리가 지향해야 할 나음의 방향이 어디인지에 대해 김초엽과 김원영이 각자의 사유를 풀었다.

「キム·チョヨプxキム·ウォニョン、人間の体と科学技術」
技術は人間の生活をより良くするだろうか。 それは「治」の状態をどのように定義するかによって変わるだろう。人間の体に関して「良い」を凹凸なく滑らかな状態で定義した瞬間、技術は本当の不便を解消できないまま不便を言う口を塞ぐか、ある種の不便をより強固なものにする方向へと発展するだろう。 繊細な事由を経ない人間の創作物は社会の位階をそのまま持ったまま生まれる。今の技術が何を見逃したまま走っているのか、私たちが目指すべき道の方向がどこなのかについて、金チョヨプと金ウォンヨンが各自の理由を説明した。