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月が満ち欠けしながら夜空をそっと照らすように、
静かに心をほぐしてくれるささやかな26の物語


ベストセラー作家シン・ギョンスクが、月に私たちの物語を語りかけるように軽やかに紡いだショートショート集。
物語の世界と響き合う挿画とともに、オールカラーで刊行。

「自分が一人ぼっちだと思ったり、思いがけないことがあなたの心をかき乱していった時に、何より自分がどうしてこうなのかと思う自責の念や、せいぜいこの程度かという諦めがあなたの瞬間に押し寄せてきた時に、この26編の物語が月明かりのように沁み込んで、あなたを光らせることができたらうれしいと思う」
(作家の言葉より)

著者:シン・ギョンスク(申京淑)
1963年、全羅北道井邑生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科卒。
1985年に「文芸中央」の新人賞に「冬の寓話」が当選し、デビュー。
1993年、短編集『オルガンのあった場所』が25万部のベストセラーとなり、90 年代の韓国文学を牽引する人気作家となった。
現代文学賞、万海文学賞、東仁文学賞など受賞多数。
主な作品に『深い哀しみ』『離れ部屋』(邦訳:安宇植訳、集英社)『列車は7時に発ったよ』など。
2008年に発表された『母をお願い』(邦訳:安宇植訳、集英社文庫)は韓国で200万部を超す大ヒットとなり、アメリカで出版された英訳版も初版10万部で、ニューヨークタイムズのベストセラー入りを果たした。
このほか津島佑子との往復書簡集『山のある家 井戸のある家』(きむ ふな訳、集英社)がある。

翻訳:村山俊夫(むらやま としお)
1953年、東京生まれ。1987年、語学留学のために行った韓国で民主化運動を目撃。帰国後、通訳案内業に従事。
2007年より京都で韓国語講座を運営し、2016年に再び渡韓。現在ソウル在住。
著書に『アン・ソンギー韓国「国民俳優」の肖像』(岩波書店)、『韓国語おもしろ表現 転んだついでに休んでいこう』(白水社)、『インスタントラーメンが海を渡った日』(河出書房新社)、『つくられる嫌韓世論-憎悪を生み出す言論を読み解く』(明石書店)など。
訳書に『この身が灰になるまで』(オ・ドヨプ著、彩流社)ほか。



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