一人で留守番をしている私のところに、ある日猫がやってくる。 すぐ友達になる。猫はいつも私のそばにいるし、私の真似をする。 真っ暗な夜が怖くて、布団をかぶってお母さんを待っている私の隣に、緑色の丸い瞳をした猫がいつも一緒にいる。
「でも、今日からは私が猫の真似をしよう!」
友だちの真似をするかのように、猫のあとをついて机の上に登ったり、闇の中を見つめたりする。私の目もその時は緑色になっている。
――『花ばあば』、『木のはんこ』など歴史上の事件に基づいた絵本を描くクォン・ユンドクさんの作品。この絵本は2005年に作家がお寺で民画を学んだ頃の作品で、色遣いいがとても華麗で大胆だ。純粋な女の子の気持ちが色で表現されている。