チョン・ソンラン/ハッブル/2020年8月刊行/199×131mm/376頁
C-27という型名で呼ばれていたあるヒューマノイドが、ブロッコリーの色と似ているという理由で「コリー」という名前を得るまでの物語。
ロボットを作ることにしか関心のない少女ヨンジェと、空の美しさを知り、馬の苦しみの察することのできるヒューマノイド騎手のコリー。関節が摩耗し、時速100キロで走ることができなくなった馬と小児麻痺によって歩けなくなったヨンジェの姉ウネーー。それぞれの速度でしか動けない彼らが、穏やかに交わりながらそれぞれの希望を紡いでいくSF長編小説。
韓国科学文学賞長編大賞受賞。
2021年10月に『千個の青』(カン・バンファ訳、早川書房)として邦訳出版されている。
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