ユン・ヘヨン著/ノ・インギョン絵/文学トンネ/ 2020年1月刊行/80頁

その日はヨンは完全についていた。
久しぶりにサッカーをしたうえに、5ゴールも決めたんだから。
だけど、鉄棒にかけておいた上着がなくなってしまった。
大きなあめ玉ぐらいの大きさのボタンがついていて、
何を入れてもぜったい落とさない深いポケットがある上着なのに。

偶然通りかかった猫に向かってヨンが独り言をつぶやいた。
「おまえも、ぼくの上着がどこへ消えたか、知らないよな」
すると、不思議なことが起こった。猫がそれに答えたのだ。
「それは、俺の専門だ」

ピョルピョル村で起きた不思議な出来事。
ヨンの上着は見つかるかでしょうか。