「아무튼」シリーズの36作目のエッセイ。
夏がこんなに面白い季節だったのか、改めて考えさせられる。

あの頃、私が恋しく思ったのは夏ではなく、夏の私であった。夏になると、自分のことが気に入っている私、なぜかわからないが素敵に見える私、あらゆる悩みや不安なんて後回しにして置き、あの季節だけはキラキラと活気溢れる私に会いたかった。しかし、すでに心が冬の人は夏の国でも冬を生きる。-本文より-