|정이현 文|문학동네|2009.12|496ページ

日本でも人気を呼んだドラマ『マイスウィートソウル』の原作『달콤한 나의 도시』や、『오을의 거짓말』の作家、チョン・イヒョンの長編小説。

ゆったりとした日曜日の午前、そこはどんなことが起きても動じなさそうな都市ソウル。そして5月、漢江の岸辺で変死体が浮かび上がる。目を閉じ、表情の読めない裸の男は、長い間水面の下をさまよっていたということ以外には何も言わない。今はまだ……。

2008年2月、瑞草区・ソレマウルのとあるヴィラに、김상호と진옥영夫妻、優れたバイオリンの才能を持つ小学4年生の娘유지、김상호と前妻との間の息子혜성が一緒に暮らしている。
혜성の実の姉은성は学校前のワンルームに身を寄せ、たまに家に立ち寄る。
김상호はゴルフ場へ、진옥영は実家、혜성はガールフレンドとのデートでそれぞれ家を空けたある日曜日の午後、ソウルでは雪が降る。そして彼らが帰宅すると……。