日本でも公開予定の映画『はちどり』の脚本集。

同作は経済化、国際化が加速する1994 年のソウルが舞台。集合団地で暮らす14歳の少女ウニは学校に馴染めず、商売で忙しい両親ら家族との間にも葛藤を抱え、懸命に日々を過ごしていた。

そんなウニが出会ったのは、漢文塾にやってきた女性教師のヨンジ。子ども扱いせず向き合ってくれるヨンジに、ウニは心を開いていく……。


1981年生まれのキム・ボラ監督の長編デビュー作。2018年釜山国際映画祭での初上映に始まり、ベルリン国際映画祭など、国内外の映画祭で多数の賞を受賞。インディーズ映画ながら異例の大ヒットを記録している。


書籍は前半がシナリオ集、後半には小説『ショウコの微笑』『わたしに無害な人』のチェ・ウニョンらの寄稿のほか、グラフィックノベル『ファンホーム』などで知られるアーティスト、アリソン・ベクダルとキム・ボラ監督の対談も収録。