BTS(防弾少年団)とアーミーが連帯と実践を通じて巻き起こしている社会、文化、政治、美学的現象を「防弾現象」と命名し、その革命的な意味を説明している。

アーミーはBTSのファンダムだが、単純な消費者や追っかけではない。BTSの活動を愛し、支持する友人であり、世界進出を後押しする「軍隊」であり、ともに芸術を完成していく伴走者だ。

著者は、BTSとアーミーが作り上げている新しい芸術の形式をヴァルター・ベンヤミンの芸術変化に対する歴史的認識と、ジル・ドゥルーズの映画哲学をもとに説明しながら、新しい芸術の社会的な役割について詳しく分析している。