韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション08
『私の生のアリバイ』


「私は知らない。本当に、私がテリムについて知っていることはそれほど多くない。
そして、私はテリムを知っている」
80年代の光州をともに過ごした旧友をめぐる4つの陳述。
社会から疎外された人々の姿と貧困の問題を見つめ続けたコン・ソノクが描く、様々なかたちの「愛」の有無。
原題<내 생의 알리바이>

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■韓国語 朗読音声配信中(朗読:魯愛善)
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著者:コン・ソノク(孔善玉)
1963 年、全羅南道生まれ。
1991 年『創作と批評』に中篇が掲載され、作家活動を開始。
申東曄文学賞 (1995年)、今日の若い芸術家賞(2004年)、今年の芸術賞(2005年)、萬海文学賞(2009年)などを受賞している。
本作も収録されている『私の生のアリバイ』のほか、小説集に『咲けよ水仙』、『素敵な一生』、『明るい夜道』、長編小説に『流浪家族』、『私が一番きれいだった時』、『花のような時代』などがある。
最新作の『ウンジュの映画』(2019年)は韓国日報文学賞の候補作に選ばれた。

翻訳:カン・バンファ(姜芳華)
岡山県倉敷市生まれ。高麗大学文芸創作科博士課程修了。
韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。翻訳・日本語講師。
邦訳書にチョン・ユジョン『七年の夜』(書肆侃侃房)、同『種の起源』(早川書房)、ピョン・ヘヨン『ホール』、ペク・スリン『惨憺たる光』(書肆侃侃房)などがある。
韓訳書に五味太郎『正しい暮し方読本』、古田足日『ロボット・カミイ』、岸本進一『はるになたらいく』など児童書多数。

【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介する新シリーズ。
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